大改造の場合、建物そのものを長持ちさせるために行う工事と、それに使い勝手や快適さを加える工事とに区別できます。
建物は永年風雨にさらされると、各所に痛みが生じてきます。それを工事により、手を加え回復させます。建物の形状や、立地条件により多少痛みの程度の違いはありますが、概ね工事の内容は共通しています。
フォームの区別 発生場所    具体的な状況(例)
家を長持ちさせる改修 構造部の劣化・破損
・土地の腐食
・地盤沈下
・床下の湿気が心配
・段差が大きくなった
・犬走りのひび割れ
・基礎コンクリートのひび割れ
・家が傾いてきている気がする
設備の劣化・破損・故障 ・空気調和設備の劣化・破損・故障
・給排水衛生設備の劣化・破損・故障
・電気通信設備の破損・故障
・排水の流れが悪い
・異臭がする
・赤水が出る
・ガス臭い
・漏水が頻繁に起こる
外装の劣化・破損・故障 ・外壁モルタルのひび割れ発生
・タイルの剥離・落下
・シーリングの劣化
・屋根防水部や建具廻りからの漏水
・金属外装材の錆び、変形等
・屋根・外壁の劣化
・屋根がはがれ落ちた
・軒が落ちた
・外壁がはがれた
・雨が漏った
※表面からだけではわからない、内部の痛み具合や故障が原因となっていることがあり、工事内容の変更に伴う工事費の追加、工期の延長等が生じる場合がありますので、その場合には注意が必要です。
 
住宅機器の寿命や、生活の仕方や家族構成など、使用当初より状況も変化しており、それに対応するための工事です。具体的には、住宅機器の交換や変更、間取りの変更などがあります。大きな工事を入れる際には、一緒に検討した方がご負担が軽くなります。
A:用途や使用者の変更 B:情報化対応
  • バリアフリー化具体例
  • 家族構成の変化
  • 使用者層の変化
  • ライフスタイルの多様化
  • 二世帯住宅にしたい
  • マルチメディア対応
  • ホームオートメーション化
C:防災安全化 D:省エネルギー化・
  省力化・効率化
  • 省エネルギー化
  • 自然エネルギーの利用
E:快適性向上 F:イメージの向上

建物の使い勝手や快適さを加える工事についての特徴的なリフォームの動機とその対応策の例を示します。

【建物用途によるリフォームの動機と具体的対応策】

建築の長寿命化という視点で見た場合、リフォームは計画的・定期的に行われることが望ましい。
しかし、リフォームは潜在的なニーズがあっても、強い外的要因がない限り、それ自体いつ着手しなければならないという、時期的切迫性がない方が普通であります。建物の使用者やオーナーは、少々我慢すれば何とか使用継続が出来る場合、資金不足の不安から、リフォームを先延ばしにする傾向が強いようです。

こうした事態を解消し、リフォームの実施を促す助成策が国の行政施策の体系に位置づけられているものもあります。
例えば、高齢化の進行に伴うバリアフリー化の促進のため、国土交通省及び厚生労働省では関連施策を実施し、バリアフリー化に伴うリフォームへの支援を行っています。

1. 住宅改造の相談・助言
  増改築相談員制度など、国交省関連施策2事業、厚労省関連施策4事業、両省共同の関連施策1事業
2. バリアフリー化の普及促進
  長寿社会対応住宅設計指針の策定など、国交省関連施策3事業、厚労省関連施策2事業
3. バリアフリー住宅の供給
  ケアハウスの整備など、国交省関連施策6事業、厚労省関連施策2事業、両省共同の関連施策1事業
4. 入居の優遇
  高齢者・障害者世帯への公営住宅への入居優遇など、国交省関連施策2事業
5. バリアフリー化の支援
 
【バリアフリー化の支援】